ナレーション魂。ナレーション熱/鏡文志
 
ている音楽を聴き、個性的なようで実は無個性なものに価値を見る。テレビ出現以降この国はそういう人が常に人気なのだ。

一方でそういうテレビ的なものと対抗する形である、カウンターカルチャーの世界はどうか?
カウンターカルチャーの世界は、テレビ的な無個性を賛美しない。私にとってはこちらがむしろ王道だった。人間はホモサピエンスとして遊ぶ生き物である。テレビがある前からその遊びを作る動物としての、人間はいた訳で、むしろそう言う人たちが今日における人々が慣れ親しんでいる遊びの土台を作ったのだ。

タモリだったり、たけしだったり、そういった人達が、自分たちが考えた遊びをテレビに持っていったのだ。そして
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