かりんとうでも齧りながら /室町 礼
ゃんと
息をしていればここまでの腐敗は防げたはずなので
はないのでしょうか。
たしかに詩の批評は盛んです。
詩の批評理論ひとつみても、よくはわかりませんが
どこまでもアクロバティックに複雑難解化して知的
興奮をかきたてる。それはいいのですが、外から見
るとあまりにも空疎です。なぜ外から見ると空疎か
というと勿論、その批評理論が外と繋がっていない
からです。たとえば「励まし」が"外からの声"であ
るようにほんとうは「批評」というのは"外からの
声"なんです。
これはほんとうに不思議なんですが、心の機微と申
しますか「励まし」が内からの
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