冷えた眠り/ホロウ・シカエルボク
 
でも寝返りを打ってしまうのは、時間があまりにも手持無沙汰に過ぎるからだ、時計が一個も置かれていないこの部屋では猶更だ、リズム、どんな時間にだってリズムは必要だ、それがどんな時間であろうと、思考を望む限りそれはキープされなければならない、意味などあろうとなかろうと、いまどんなリズムが体内で刻まれているのか、それを正しく理解しておかないと思考はどこかで妨げられてしまう、リズムと噛み合わなくなると上手く言葉が生まれなくなる、会話だってそうだ、呼吸のリズムや相手のリズムに上手く絡むように喋らなければあっという間に途切れてしまうだろう、そもそも人間の体内には常にリズムが存在している、鼓動と呼吸、これだけはど
[次のページ]
戻る   Point(5)