イメージについて/足音に影を落とす (白と黒の考察)/洗貝新
黒い色だけの世界。
そんなものがこの世界に存在するのでしょうか。
例えばわたしが全盲だとして、わたしは全盲ではないので瞼を閉じてみます。
すると世界は暗闇に包まれてきます。
それでも、しばらく眼を閉じていると微かな光を感じることはできる。
暗闇とはそれは全く黒い世界だけではない、というのが理解できます。
物理的に言えば自然界には完璧な黒い色は存在しないと言われています。
これは黒い色が100%光を吸収できないからで、白い色は100%反射できない。
ご承知のように、どんなに色を混ぜ合わせても純粋な白と黒い色は作り出せないのです。
では何故この多くの彩色に囲まれた世界で、ときに
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