落選詩とその理由の分析/鏡文志
 
ストを読み直していると興味深いです。全編にわたって私らしい音楽的なリズムは相変わらず健在では、ある。しかし


>闇の中の蛹。貧として機会、授からずや
我一人嘆く。時はただ過ぎる

闇雲に走る。その空走り、どこか虚しく
愛を乞うて歌う。古をなぞりし、悪あがきかお慰めか
国を問うて闘う。時代の波に破れ


ここら辺の私を知る人なら分かる強制入院の実態であるとか、そう言った作品の背景にあるものは、直ぐに読者が察知出来るかというと難しいところです。なんか全体を見て薄ぼんやりしてパッと見て、明るくない。綺麗さ、鮮やかさがないのです。墨で塗ったような印象です。


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