落選詩とその理由の分析/鏡文志
t;風のように喋る。それがとても勇ましい
直ぐに嵐起こす。台風のような日々
俊敏さを失くす。そのことが悲しい
一連目は、子供時代の自分に対する印象と、それが懐かしいなあなんて言う振り返りですかね。
『老い』をテーマにしてるので。三十八の男が老いをテーマにするのも、年上の審査員からすれば鼻につくのかも知れません。それに私はいまだに風のように喋るのです。しかし風のように早く喋るではないか? そこの迷いも少しありました。リズムを揃えたかったし、そこは、これで通ると考えることにしました。直ぐに嵐起こす。これは幾分虚勢ですかね? 私は普段はとてもおとなしい男です。三行目では、そんな自分でなく
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