詩岩/ホロウ・シカエルボク
のかもしれない、どこのどんな街に居たって、集団というのは盲目で愚かなものなのかもしれない、でも俺のやりたいことは、聖者と愚者の分布図を作成することじゃない、だから俺は周辺の話をすればいい、どのみち一番大事な話じゃない、とはいえ、まるで関係が無い話というわけでもない、まあ、つまりさ、入口にすら立っていない人間が先を歩いている人間の背中に唾を吐きかけるのは愚の骨頂だってこと、とあるミュージシャンが言った、「音楽っていうのは楽譜から生れたわけじゃない」っていう言葉を思い出す、なにかが生まれるにはそれだけの理由がある、これを詩に置き換えるとどうなるのかな、文法から生まれたわけじゃない―とかね―もしも詩とい
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