蒼河/201
 
真夜中
DIYした椅子に腰かけて
今日の私を
殺す

なぜ
と思う
理由を答えないまま
忘れる

明日の私はその残滓

だった

お前は死ぬべきじゃない
だったら
誰が
死ぬんだと

泣き叫んでいたわたし

わたしたち

優しかった人なんていなかった
傷付いて
痛いから
死が怖かったんだ

あなたは月を解体している
私はぼんやりとそれを眺めて
雨雲のことを
きちんと名前で呼べるようになりたいと思う

たぶん、昨日読んだ本の続きを知りたくて



この世界が
終わらないように
パンを焼き続ける

この世界が
終わらな
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