ユーブガッタフレンド/Porter
一緒に
飛び出してそばに来た
ご褒美のお菓子が
よくソファの下に転がって
きみは何度も潜って探し
時に自慢げに咥えて僕に見せた
季節と同じように
知らない間に変わっていたこと
あの日ベランダで見た景色の中を
お気に入りの場所を探して駆け出し
声をかけてくれる誰にだって
手を重ねる
僕は微笑ましく眺めていた
きみのお腹の傷口を
もう一度綺麗に縫い合わせてもらった日
ようやくきみの過去も
綺麗に片付けられた気がしたのに
僕が知らない
きみの過去は残してた
小さな名前の大きな病気を
きみの心臓のねじ巻きは
突然速くなって
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