ひてろゆにほう談話/鏡文志
 
ハイを飲むおじさん。飲んだ容器は捨てられ、忘れられていく。
この世には合意なき吐口が溢れている。万物は皆自分第一である。と、ひてろゆにほう。

人間しか好きじゃない、とひてろゆにほう。その目は、本気だ。

いきたねぞ、めて! にるちすかぺやなろ。
女は水だ。固形になるまでが、男より遅い。

ほねのころち ほぶはきな だせがや
心に固定した意味を求めるなら、水が砂土と絡み固まるまで、またなければいけない。
我々は遠く長い時間の中で何度も固まり、意味を成す。
長い旅の末に一度来た道にマークがあるように、一度感じ記録した言葉を感情といい、心と名付けた。
山勝並謝曲白橋 爽怠潮喜渋
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