年月など関係ない、人もモノもただそこに存在しているだけなのさ/ホロウ・シカエルボク
 
目覚めるための手段としてはなによりも手軽で有効なのは間違いない、鉄の小さなフライパンを温め、ハムエッグを作る、朝食はそれだけ、数十年かけて定着した朝食、特別こだわりがあったわけじゃない、結局それが一番しっくり来たというだけのことだ、着心地の良い服だけが残っていくように、朝食はハムエッグになっていったという―そういう話、古いロックを流しているチャンネルを探して、心地良いギター・サウンドを聴きながらコーヒーを入れ、食卓に座ってのんびり食った、近頃はマンチェスターあたりの時代もクラシックになるらしい、だとしたら去年猛烈に売れたローリング・ストーンズはなんだって言うんだろうね?チャーリー・ワッツが居なくな
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