年月など関係ない、人もモノもただそこに存在しているだけなのさ/ホロウ・シカエルボク
 
くなったことを俺はまだ消化出来ていない、まあそんなの、もしかしたら当人たちもそうかもしれないけれど…ああ、この話は前にもしたな、油断するとすぐ同じことを話してしまう、食べた皿はすぐに洗う、暮らしを楽にするポイントのひとつだ、二月の初めのなんの予定も無い週末は、それまでにも何度も繰り返された朝のひとつだった、でもそれは、そんなルーティンがなんとなく始まった頃からの何年かの蓄積の一日でもある、生活が生活になるのにもそれなりに時間はかかるということだ、でなければライフ・スタイルなんて単語が存在するわけもない―俺の言ってること間違ってる?まあ、ある種の簡単な人たちにとってはきっとそうなんだろうね、ほら、速
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