未来を映しだす鏡が有り/足立らどみ
出します。「無碍の光」は仏教的なニュアンスも感じさせ、迷いや障害を超越するような、守られた存在のあり方が伝わってきます。
そして、続く詩的な連なりの中で、「叱る言葉」「Mirror neuron system」「上澄みに溜まる過去のおもい水」といったフレーズが、コミュニケーションの難しさや、共感の不確かさ、記憶や感情の扱い方を問いかけています。特に「Mirror neuron system」による写し替えが「結論もみず」とされている点には、人と人との関わりがいかに曖昧で、時に誤解を生むものかが示唆されています。
「塩梅加減この神の手に」という締めくくりは、すべてのバランスを保つものが「
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