1月の日記/由比良 倖
 
くづく僕は何かを忘れていると思った。でも、幸いなことに、僕が元気だったときの日記も残っている。そういうときには、例えば「何が起こっても、それは僕の、僕自身の責任であって、他人を責めるのはお門違いだ。」ということを書いている。今の僕がこんな風なのは、結局今まで僕が選んできたことの結果だし、これからの僕を決めるのは今の僕でしかない。誰に文句を言ったところで、世界や環境を恨んだところで、何にも変わらないし、ひとりでぐずぐず悪い考えを熟成していたって、何ひとつ良くならない。ただ病んでいくだけだ。

 朝、メモ(『とても個人的なメモ』)を、ひと息も休まずに急いで書く。とても疲れた。書いていて元気が出るの
[次のページ]
戻る   Point(1)