暗転/栗栖真理亜
夜中の二時前
布団の上で頬杖つきながら
スマホのワードアプリから今この詩を打っている
頭の左隅っこがジンと響いて痛い
なぜこうなったのか
これからこの痛みについてどう対処すれば良いのか
わからぬまま文字を打ち続ける
とたんにガタンと眠気が襲う
天幕が降りて晦冥が視界を覆った
ガヤガヤと人の囁きや物音と共に視界が開けた
眩しいほどの輝きと共に突如舞台が現れ
ヨーロッパの街中を再現したセットを背に
人々が楽しそうに踊り歌っている
(芝居の途中で眠ってしまったのか)
役者たちは皆生き生きと笑顔を浮かべ
誰もが手を取り合いながら
高らかに生きることの喜びを力強く謳う
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