人格と世界観8・自由の理念と思考?/ひだかたけし
の理念を生み出したあとで、理念全体を含んだ一つの理念を生み出す。
そして、人間が諸事象を認識するだけではなく、さらに、思考そのものをも認識できたとき、
この包括的な理念をも把握する。
一方、ゲーテの思考は、常に直観対象に充たされていた。
彼の思考は直観であり、直観こそが思考だった。
だから、思考そのものを思考対象にしようとはしなかった。
けれども自由を理念として把握するためには、思考を直観することができなければならない。
思考を思考することと、思考を直観することをゲーテは区別しなかったが、
もし区別していたならば、ゲーテ的世界観の意味で、
思考そのものを考えることを拒否したとし
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