LET THERE BE MORE LIGHT。 ──光の詩学/神学的自我論の試み/田中宏輔
 
はなにか?」(ロバート・シルヴァーバーグ『予言者トーマス』4、佐藤高子訳)「光よりも光であり、」(ホイットマン『草の葉』神々の方陣を歌う・4、酒本雅之訳)「希望と現実の、愛情と好意の、期待と真実の」(マイケル・マーシャル・スミス『スペアーズ』第二部・13、嶋田洋一訳)「光なのである。」(W・B・イェイツ『幻想録』第三編・審判に臨む魂、島津彬郎訳)「その内的な光は屈折して、より美しく、より強烈な色彩となる。」(ノヴァーリス『サイスの弟子たち』二、今泉文子訳)。それがつづいたのは、わずか「三日間」(使徒行伝九・九)のことだったのだが、しかし、たしかに、自分の知らないうちに、何かが記憶に作用したのだ。あ
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