LET THERE BE MORE LIGHT。 ──光の詩学/神学的自我論の試み/田中宏輔
 
リップ・K・ディック『死の迷宮』1、飯田隆昭訳)「すべてのものを新たにする」(ヨハネの黙示録二一・五)。

「だれがぼくらを目覚ませたのか」(ギュンター・グラス『ブリキの音楽』高本研一訳)。「だれが光を注いでくれたのか」(ジョン・ベリマン『ブラッドストリート夫人賛歌』39、沢崎順之助訳)。「新しい光がわれわれの手をとる。」(アンドレ・デュ・ブーシェ『途上で』小島俊明訳)「内面のまなざしが拡がり(……)世界が生れる」(オクタビオ・パス『砕けた壺』桑名一博訳)。「なにもかもがわたしに告げる」(ホルヘ・ギリェン『一足の靴の死』荒井正道訳)。「この表面の下に、いまだ熟さぬ映像がひそんでいる、と」(ウィ
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