LET THERE BE MORE LIGHT。 ──光の詩学/神学的自我論の試み/田中宏輔
ウィリアム・ギブスン『モナリザ・オーヴァドライヴ』12、黒丸 尚訳)。「光にさらされる時、すべてのものは、明らかになる。明らかにされたものは皆、光となる」(エペソ人への手紙五・一三)。「光 それがぼくらを吹きよせてひとつにする」(パウル・ツェラン『白く軽やかに』川村二郎訳)。「光ならずして何を心が糧にできよう?」(トマス・M・ディッシュ『キャンプ・コンセントレーション』二冊目・27、野口幸夫訳)「光こそ事物の根源で、」(プルースト『シャルダンとレンブラント』粟津則雄訳)「ああ、これがあらゆることのもとだったんだ。」(アントニイ・バージェス『ビアドのローマの女たち』7、大社淑子訳)「電光は万物(自然
[次のページ]
戻る 編 削 Point(9)