LET THERE BE MORE LIGHT。 ──光の詩学/神学的自我論の試み/田中宏輔
ある。ふと、気がつくと、「あらゆるものが美しい。」(ラングドン・ジョーンズ)『時間機械』山田和子訳)「あらゆるものが、わたしに美しく見える」(ホイットマン『大道の歌』6、木島 始訳)のであった。「光がいたるところに照っていたのだ!」(ボードレール『現代生活の画家』3、阿部良雄訳)「物という物がいっせいに輝き出し、」(スタニスワフレム『ソラリスの陽のもとに』7、飯田規和訳)「自ら光を発しているようにみえた。」(ブライアン・W・オールディス『世界Aの報告』第一部・2、大和田 始訳)「それは太陽から受けたよりももっと多くの光を照り返しているかのように見えたからである。」(H・G・ウェルズ『解放された世界
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