LET THERE BE MORE LIGHT。 ──光の詩学/神学的自我論の試み/田中宏輔
世界』第三章・2、浜野 輝訳)「ありとあらゆる色彩と光とがあふれていた。」(サングィネーティ『イタリア綺想曲』6、河島英昭訳)「あらゆるものがくっきりと、鮮明に見えるのだ。」(ポール・アンダースン『脳波』2、林 克己訳)「あらゆる細部が生き生きしていた。」(R・A・ラファティ『他人の目』2、浅倉久志訳)「それがこんなふうに見えるものだとは、私はかつて考えたこともなかった。」(スタニスワフ・レム『星からの帰還』2、吉上昭三訳)「自分の頭の中に光を、脈動する光を、見るというより聞き、感じた」(フィリップ・K・ディック&ロジャー・ゼラズニイ『怒りの神』5、仁賀克雄訳)のだ。「わたしが目にしているものはな
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