首曳きの唄/栗栖真理亜
 
な紙切れのようなものを渡した。
僕も無言のまま受け取る。
「それじゃ、私はこれで・・・!」
僕が受け取ったとたん、彼女は慌てて走り去って行ってしまった。
(なんだったんだろう・・・?今の)
とりあえず僕はそのメモ用紙のような紙切れを開いて見てみる。
紙面には女性らしい綺麗な字でこんなことが書かれていた。
『近藤雄介様。突然の事で驚かれたかもしれません。ごめんなさい。実はここでは話しづらい事なので、内容は会ってからお話いたします。それでは、今日の午後5:00に○○公園でお待ちしております。渡辺万里子より』
(これはラブレター・・・???)
僕は高鳴る胸の鼓動とます
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