首曳きの唄/栗栖真理亜
のように突っ立っていた。
「うふふふふ・・・」
「ははっ・・・ははははは・・・・」
「キャハハハハ・・・・」
笑い声はますます大きくなり僕の頭の中を渦巻く。
「や、やめてくれ〜〜〜〜!!」
僕は頭を抱え込み無意識のうちにそう叫んでいた。
し〜〜〜〜〜ん。
すると、パタッと声はやみ、静粛が辺りを包んだ。
(なんだったんだ・・・今のは・・・?)
昨日といえ、何だかおかしいことばかりが続く。
「おい!」
「ヒッ!」
突然後ろから声をかけられ、僕は思わず身をすくませた。
「???どうしたんだよ。ぼ〜〜〜っと突っ立って」
声のするほうへ恐る恐る顔を
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)