首曳きの唄/栗栖真理亜
 
てこない。
これからどうしたらいいんだろう・・・?
もしかしたらまた、彼女が突然現れるかもしれない・・・。
僕はブルッと体を震わせた。
恐ろしい予感が不安を掻き立て、それが期待へと繋がる。
彼女が現れればきっとまた気絶するかもしれない。
しかし、その反面、彼女の出現によって
また何かが起こりうるだろう・・・。
(僕は疲れているのだろうか?)
そんなことばかり、考えるなんて。
そういえば、あまりにも色々なことがありすぎた。
少し休んだほうがいいかもしれない。
しかし、いきなり休んだりすると、また周りから不審がられてしまうかもしれない。
そうでなくて
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