首曳きの唄/栗栖真理亜
思えないほど、すばやい動きで僕の腕をグイッと掴むと、
そのまま、グイグイとどこかへ引っ張って行こうとした。
(ヤバイ!!つかまる!!)
僕は危機感を感じて、何とかすり抜けようと体をジタバタさせた。
「本当に僕は違うんですってば!!誤解だってば!!」
「何言ってるの!!まったく最近の子は!!
言い訳なんかして赦してもらえるとでも思っているのかい?警察に突き出してやるから、さあ一緒に来るんだね!!」
僕が弁解するも聞き耳持たぬといった感じでオバちゃんは、なおも怒鳴り散らして、執拗に腕を引っ張った。
僕はオバちゃんの手から抜けられる方法を何とか試そうとしたが、
捕まえ
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