首曳きの唄/栗栖真理亜
 
ってもいられなくなり、またもや教室を抜け出した。

僕はまたもや、万里子の家の前に立っていた。
相変わらず、どこにも人影は見当たらず、
家の中はシ〜ンと静まり返っているようだった。
(一体どこへ行ってしまったんだろう?)
僕はもう一度インターホンを押してみた。
ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪
やはり、応答はない。
僕はキョロキョロと辺りを見回し、誰もいないことを確認すると、鉄柵に足をかけた。
そのまま乗り越えて、玄関前まで降り立った。
再び玄関のインターホンを押してみる。
ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪
それでも、家の中は沈黙を守ったまま
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