首曳きの唄/栗栖真理亜
子か見てから考えるのでも構わないかもしれない。いや、そのほうはむしろ得策かもしれない)
僕は結局、彼女の家へと様子を窺いに行くことにした。
家へ着くと、僕はまず鉄柵の門越しに窓を眺めてみた。
しかし人影などはどこにも見当たらない。
(おかしいな)
今度はインターホンを数回押してみる。
ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪
それでも応答がない。
僕は鉄柵の裏に手を回して、鍵を開けようとしたが、どうやら鍵はかかっているようだった。
僕は周りを見渡したが、朝の住宅街は人通りが少なく、どうやら主婦達は夫や子供を送り出した後、家の中で忙しく働いているのか、 自分の趣味
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