首曳きの唄/栗栖真理亜
のニュースはまるで何も知らぬかのように違う話題を提供している。
僕は心底驚き、落胆したが、表面上は平然と学校へと向かった。
何故あのような事をしたのか、自分でも何が何だか全く分からない。
しかし、あの粘っこい血糊の感触は他でもない現実である事を証明していた。
テレビでニュースとして報道されていないのはまだ死体さえ上がっていない状況だからだろう。
それもいずれバレる日が来る。
その時は・・・。
俺は校門を潜り、校舎内へと入った。
下駄箱から上履きを取り出し履き替え、ロッカールームに向かう。
ロッカールーム。
昨日生首を出し入れしていた場所。
皮膚からに
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