俺は本音では自分のやることなすことについて良き編集者が欲しい/鏡文志
 
自由には責任が付き纏うから、責任なき不自由がいいと言った人がいる。
俺は違う。自由は欲しいんだけど、自分のやることが正しいかどうかわからないから、それを行う前に良きアドバイザーが欲しい。
求めているのはドリフスタイルだ。
「おい、加藤! 俺はこれから歌舞伎町へ逃げようと思ってるんだけど、どう思う?」
「おい、志村! 一度気に入らないアイツにきついことを言ってやろうと思うが、どうだ?」
すると、加藤や志村が素晴らしい答えや的確なアドリブを交え、新たなアイデアさえ付け加えて返答してくるというわけだ。
いかりやさんだってドリフのコント以外では相談者のいない孤独な人生を自分で選択して生きてきた
[次のページ]
戻る   Point(5)