弔辞台本原稿 長男へ/鏡文志
 
思うことですが一般で普通に働けた人間が、敷居を下げたつもりでA型作業所の試験を受けてダメだったと思い焦るという構造です。果たして一般で働ける力を持った人間が、A型の作業がうまく行かないことに問題があるのかということです。福祉の基準はいろいろあるでしょう。しかしスーパーでまる2年働いた私が感じたことですが、A型の作業の中には一般より基準が厳しいものがある。そして、待遇はどちらが良いかというと、それは一般の方がいいと考えるのが通常でしょう。
我々は常に箱の中に入っていて、その外側から見た視点の入り込む隙のない世界を生きている。しかし五感を閉じた直感的思考による違和感第三の目というものが個人の中にもあ
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