2024年、歌のわかれ/おまる
 
。リアルの、世間を生きる、なにより「生活」をする人間でいたい。


わたしはかれこれ20年以上、東京のあちこちをさまよっている。必然的にいろいろな出会いが訪れる。思い返すと、その度に感情の波の満ち引きがあって、おもしろかった。
こういうところに、案外社会は巧く出来ているなあ、と感心するのだが、女と恋愛する。性交に”成功”したり、振られたり、曖昧なままで終わったり、、、
でも次の場所に移ったら、そんな事はすっかり忘れてまた次の女と恋愛している。人間は忘れる生き物である。

わたしがなにより好きなもの、といえば、それは、すでに強烈に明確であって、
それはある種の「女」なのだ。その「女」
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