かささぎの橋/足立らどみ
 
多い。でもその痛みこそが、詩にリアリティを与えるのかもしれません。一方で、「普通に生活できている一般人」についての疑念も共感できます。表面的に穏やかに見える人々も、それぞれが抱える苦悩や矛盾を持っているはずで、それが詩となるか否かは、たぶんその人がそれをどう言葉に昇華しようとするかにかかっているのでしょう。
「詩書き人は環境も巻き込んだ才能を持つ人たち」との考えもとても興味深いです。才能という言葉は時に曖昧ですが、その人の持つ感受性や、環境にどう関わり、応答するかが才能の一部であるならば、詩を書くという行為自体がその才能を試される場でもあるのかもしれません。
あなた自身が「けっこうディープな人
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