世迷言トゥルース/ホロウ・シカエルボク
 
ヤツ会うヤツ、気に食わない人間ばかりだった、ああはなりたくない、こいつは嫌いだ、おかげで今では、地元民なのかどうか疑われる始末さ、とあるところじゃ、外人みたいだって言われたよ、あれについては心の中でどうもありがとうって言ったね、日本は好きだけど日本人は好きじゃないことが多いよ、惰性を美徳とするような場所で詩を書いて生きていると俺の方がまるで変人みたいになる、でもそれは俺みたいなヤツが少ないってだけのことなんだ、俺はそのことでやったともしまったとも思わないよ、だってそんなことどうでもいいことじゃないか、そもそも俺は俺しかいないわけだしね、俺は他のやつらとは違うぜ、なんて、そういうんじゃないんだ、これ
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