世迷言トゥルース/ホロウ・シカエルボク
 
ヒーの粉をマグカップに投げ込んでポットの湯を注ぐ、目を覚まさなければならない、粉を追加する、馬鹿みたいに苦さを求めるのは幼さだ、それはわかってる、でも、そんなことにこだわらないとやってられないことだってあるさ、どれぐらい眠り続けたのか、部屋に時計もカレンダーも無いからすぐには確認出来なかった、携帯を見てみればいいのだが、そんなに急いで確認する気にもならなかった、どうせしばらく用事はなにもない、そんな日はほんの少し日常の時間軸をズレてみてもいい、面倒ごとなど特別起こることも無い、流れの外に出ることを覚えなければ、自分が正しく流れているかどうかも判断出来なくなるかもしれない、流れに乗っかるだけの盲目的
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