世迷言トゥルース/ホロウ・シカエルボク
目的な連中を見ていると本当にそう思う、いつだってこの街は反面教師には事欠かないんだ、コーヒーを飲む、熱いとわかっていて飲む、喉を焼くような温度じゃなければ、それを撫でていく蒸気を感じることは出来ない、俺はインスタントコーヒーにいたぶられている、別にマゾヒズムについて話すつもりはないが、自傷行為に近いものかもしれないと思うことはたまにある、たまにね、だけど、そんなことカテゴライズするほどのことでも無いじゃないか、俺はこれからも時々そうやってコーヒーを飲んでは軽い火傷を負うだろうし、変だなと考えることもあるだろう、でもそれはただそれだけのことなのさ、こんなちょっとした話をああだこうだとこねくり回しても
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