『コロナが変えたNIPPON?』 〜二つ返事化する社会。発散と解消の世界を多くの人々は生きる〜/鏡文志
の配慮が考えられる。100円で食べられる安価な寿司の登場により、職人が育たなくなった面もあります。100円均一商品が売れれば貧民はそれに飛びつく。質の良い製品を買うことが良き消費につながるという消費における良心が貧民には働かないのです。或るものを買うのは当然の権利であり、それを非難することは許されない、許し難いと考える人もいるでしょう。しかし批判する内容に根拠がある以上、意見することは表現の自由として保証されることも確かです。言論の自由は人々の思考の自由を保障し、身体の身の安全を保証するものでありながら、人を縛り付けることもある諸刃の剣でもある。発した言葉の多くは記録されない限り空気に消え、人々の
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