一万光年の彼方に/鏡文志
 
れた缶が産業廃棄物として大量に処理されるゴミ処理場。
人気のない田舎町には、空き地の中を走り回る子供達の姿。公園には職を失った若者がバーガーを食べ散らかした後がある。空き缶空き地、空き家。現代の穴であり空き場所は空間的余韻の中に寂れた湿気を孕むものなり。それを埋めるものが愛であるならば、愛もまた矛盾だらけの世界への穴埋めをする代償としての役割を果たすものである。ハッ!?

(どうしよう!? 僕は下敷き。僕に光が刺せば僕は天井を照らす。授業中よからぬ遊びをやっている子供がいるんだ。いつもペンとノートに挟まれて机さんに顔をスリスリさせられてるよ。あんまり毎日机さんんい顔をスリスリさせられていたか
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