一万光年の彼方に/鏡文志
ていて、世界は目に見えない熱で燃え続け、目まぐるしく動き続けているといったダイナミックな躍動感に満ちた世界観を矮小化し、冷たい知性によってあらゆる事物を学問によって規定されたカテゴライズの枠に嵌めてしまおうという強圧的な試みの実戦である。
肥大化する知性はあらゆる進歩進化のための実験への犠牲を『やむを得ず』と『仕方なし』により厭うことをしない。
『私はみたい、私は知りたい。知り続けたい』
そう思っている『良き労働』なき人々。それがあらゆる可逆の限りを見えないよう、わからないようにし続け、そこに良心の呵責のような限度と節度により紐で押さえつけるような『自省』『内省』はなく、そこに心地よさを見な
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