2020年の詩的覚書/おまる
コロナという未曽有の(経済的?)危機のさなか、Twitter(X)に投下され、瞬く間にバズった作品。それはなによりも<気分>において、圧倒的に詩的であった。
高浜虚子の高名な言葉に「俳人は100人のうち1人だけがものになり、残り99人はその1人を生きるよすがとすればよい」というものがある。
虚子という人はウンザリさせられるような悪人だったらしい。しかし虚子に限らず、詩人というのは本質的に悪人なのかもしれない。
子供の時から詩に惹かれてきたが、13〜14歳の頃、国語の便覧にのっている詩をいくつか読んだのが、原体験だったかもしれない。
多くの詩人たちのメンタリティのそれは、
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