日記(血、生活、光、・・・)/由比良 倖
 
ないのだから」と言われた方がすとんと納得出来ると思う。死ぬために本を読んでいるのか、とさえ思う。「文字の中、僕の故郷を探してる」という下手な俳句(?)を思い付く。「生きるほど僕は僕から離れてく」とか。どこかに僕のための場所があるのかもしれない。無いのかも。(この俳句は明らかにこの文章のクオリティを落としている。俳句が上手になりたい。)
 ずーっと、渇望している人が好きなのかな? ニック・ドレイクもそうだし、ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』もそうだよね。彼らは常に欠けている。でも欠けてない人間なんていないんだ。「欠けたままでいいんだよ」なんて悲しいことは言わないで欲しい。欠落を受け入れる、あ
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