日記(血、生活、光、・・・)/由比良 倖
 
外、あまり感想はありません。
 「ここはあなたがいていい場所なんですよ」と言われるよりも「あなたには本来住むべき場所があった、それはここではない」と言われた方がずっと嬉しいかもしれない。『マイビューティフルガーデン』では、主人公は最初からいた場所にどんどん受け入れられていく。そして彼女は作家でもあって、自作の物語の中で、ひとりぼっちの飛べない鳥に「生きていてもいいんだよ」というメッセージを与える。
 昨日見た『パリタクシー』の方が、まだ共感出来た理由は、多分お婆さんが運転手に「運転手のままでいいんだよ」なんて言わないからなのかな、と思ったりする。僕は「死んでもいい、あなたはここでは生きられない
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