日記(血、生活、光、・・・)/由比良 倖
 
それぞれ」とか、「理想の押し付け」だとか、「あなたのためを思って、という言葉ほど腹の立つものはない」と言われたりする。やんわりと避けられる。段々僕は、僕自身を他人にとって迷惑な存在でしかないと考え始める。
 僕はとても疲れている。でも少なくとも僕はまだ生きている。有り難いことに言葉がある。言葉は僕が伝達出来る以上のことを伝えてくれる。僕のひとりごとが、誰かのひとりごとに混ざり合い、反応し合うことも、無いとは言えないからだ。そしてもちろん、言葉の中には仲間がいる。本の中には、僕よりもずっとずっと真摯に生きてる人たちがいる。音楽の中にも。だから思う。僕自身は消えてもいいから、せめて少しでも生きている
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