生きるのって苦しいばかりなんだろうか?/由比良 倖
 
いだけの欲求しか感じられない押し付けを、とっても善意の表情で僕に投げかける。つまり父にとって、今の僕は社会的に全然足りてない存在でしかないのだ。今からでも出来る、頑張れ、って。

 父は父なりに生きていて、だから今は誰も責められない。これまでああ言われてきたこう言われてきた、と羅列するのは簡単だ。でも実際は、何を言われても、常に半分くらい僕はきょとんとしてばかりだった。やる気が無いと言われ続けてきた。それは本当にその通りだ。

 僕は何を考えればいい? 何を知ればいい? ただ書いてる。僕はどう生きればいい? 母は僕が死ぬのは勿体ないと言ってくれる。嬉しい。でも僕自身にとっては、早く、出来れ
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