生きるのって苦しいばかりなんだろうか?/由比良 倖
 
ていき、僕は多分段々硬く意固地になっていくだろう。そういう自分を自己嫌悪して、お酒の量は増え、ついにはドラッグにも手を出し、家族からも社会からも疎まれ、じりじりとどうしようもない自殺に追い込まれていく。誰も悲しみはしない。それで終わり。「それで終わり」が怖いから、せめて書いているのかな? 書いて読んで書いて読んで、歌ってギターを弾いて誤魔化して。あとは大半をうじうじして過ごしている。
 父は僕にまだ期待してくれている。でも僕が苦しいことは殆ど認めない。僕を励ます。最近は毎日プログラミングを勉強したらいい、お前なら出来る、ブランクを埋められる、とアドバイスめいた、しかしただ僕をコントロールしたいだ
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