大阪文学学校体験記/室町 礼
ばかりだっ
た。これには正直落胆した。
しかもその中にはオウム真理教の信者で山口組の構成
員だという男もいた。その男は全身に入れ墨を入れて
いた。講師の細見和之などはその男に「ぼくのボディ
ガードになってくれないかな」などとお好みを食べな
がら真面目な表情で囁いていた。
そしてそういう悪相の自称詩人たちが例の死ぬ死ぬ女
や意地悪女と高邁な詩論を戦わせているのである。そ
れをみて、わたしはうんざりしてしまった。ああ、詩
人がこんな連中ばかりだともっと早くわかっていたら
授業料など払って来ることはなかったのに。
今思い出したが、詩集が一冊欲しくなりジュンク堂難
波店に行っ
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