ナレーション魂?/鏡文志
 
費に終わることが大半だ。

セオリーとして、仕事につくことが許されていないなら、許されている事業所に通い、許されるまで忍耐を重ねる。どの道私はなにかを始めたり、自分の人生に責任を取ることが許されていないのだから、そんな人間が発する書き物に価値などないのだ。価値を訴えると、自慢話化してしまうきらいがある。誇り高く語るものは、叩かれる。なにかを誇ることさえ許されない。と言って謙虚を気取る強かさも持ち合わせていない。バカなやつ。それが私である。

人生は漫談だ。これによって事物を理解する。ナレーション魂。しかしいつの間にか思考は詰まり、飛躍と乱れを許す。そして文脈から解放されることで、人は明るく
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