ナレーション魂?/鏡文志
執性がない。好きなだけ抵抗して、ダメだったらダメでいい。一種の発狂した喚き声としての言葉でしかないのかも知れない。
人と人がわかり合うにはどうすればいいか? 論理的づれをお互いに暴力に訴えることなく解決する手段として考案し、制作したテキストゲームがある。先ずテキストに片方が議題を書き、書いた後に自分の名前を書く。それを受けて、返信する相手が返信内容を書き、更に名前を書く。明文化し、自分の名前を入れることで、第三者を意識して自分たちの言葉にそれぞれ責任を持つ。書いている間、お互いにズルが発生しないよう、論理を純粋に突き詰められるよう、お互いに口で言葉を発さず、テキストに明文化される以外の言葉を
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