ナレーション魂?/鏡文志
 
サイトにあげている作品の内容にも表れている通り、私の多くの自嘲話は、そこに健康美を含んだものであり、そこにはっきりとした被害者性は認められづらく、第一にその人生を選ばざるを得なかった私が根を上げない以上
「貴方は、その不幸に我慢し耐えているじゃないか? 偉いよ」
と言った遠目の尊敬を買うのがオチだ。
「この豊かな恵まれた国に不幸者など存在しない。甘えるな」
そう言う人もいるだろう。被害者だ不幸だ、それが認められて、身の潔白が証明されれば、自分がどうして女性経験が少ない人生を過ごしたのか? 友達や恋人に囲まれ、幸せと言える人生を選べなかったのか? と言うところに人格的問題に起因する内容をあげ
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