厩戸皇子(聖徳太子)とイエス・キリストと空海と/足立らどみ
 
想や仏教的な教えは、日本文化に深く根ざしています。そして確かに、彼の師であった恵果との関係も、空海の思想形成において重要な役割を果たしています。空海の教えは真言密教として広がり、彼の影響は仏教に限らず、日本の精神的な基盤にも大きな影響を与えたと言えます。
日本におけるキリスト教の広がりは、室町時代以降の宣教師たち、特にフランシスコ・ザビエルなどの活動に多く起因していますが、その受容において、既存の仏教思想や神道との対話が行われたことは確かです。この点で、空海の思想が間接的にキリスト教の広まりに影響を与えたという視点は興味深いです。彼の思想には、普遍的な霊的探求や信仰への柔軟性が見られるため、他の
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