ずっと好きでいられますよう/由比良 倖
ても、と思う。ニック・ドレイクの音楽を聴いたときも同じだ。本当、僕なんていなくてもいいと思う。
(生きることの現実的な苦しさについて書いていたけれど、文脈からずれるので削除した。)
まあ、それはともかくとして、僕は生きるなら、花の名前とかハーブの名前とか、それを外国語で何と言うかとか、そういうあまりどうでもいいようなことを知りたいと思っている。明日には消えてしまうような、儚い世界の細部。
それからもっと夢見がちなことを書くならば、結局生きるって、物だとか、趣味だとか、抽象的な世界観や知識だとか、幸福になる方法だとか、そういう漠然としたこととはあまり関係ないと、最近は強く思って
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